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養老先生の虫メガネ

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「かまくら春秋」
連載
vol.13

鎌倉の自然をテーマに、先生が日頃思っていること、見つけたことを自由気ままに書いていただくコーナーです。ぜひご覧ください。

連載第13回 「秋のサクラ」

たまたま高遠に行く機会があった。十一月末だから、世に知られた高遠のサクラは咲いていない。でも高遠のお城に行って、サクラの木を見てきた。

サクラの木を見に行く人はあまりないかもしれない。私はしみじみヘソ曲がりなので、サクラは木が好きである。なぜなら、サクラの花にはほとんど虫が来ないが、サクラの木には、たくさん虫がつくからである。

サクラの時期は、高遠の道路が渋滞すると聞いていた。そういうときにわざわざ信州まで行く気はない。渋滞を見たいなら、自分が住んでいる鎌倉だけで十分である。天気のいい週末なら、まず間違いなく渋滞している。

続きは本誌をご覧ください。掲載号はこちら。


養老孟司先生 養老孟司先生プロフィール

ようろう・たけし
昭和12 年 鎌倉市に生まれる
昭和37 年 東京大学医学部卒業、1年のインターンを経て、解剖学教室に入る
昭和42 年 医学博士号取得
昭和56 年 東京大学医学部教授に就任(平成7年退官)
平成8年 北里大学教授に就任
平成10 年 東京大学名誉教授
平成15 年 北里大学を退職

平成元年 『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞を受賞
平成15 年 『バカの壁』(新潮社)で毎日出版文化賞を受賞
平成18 年 京都国際マンガミュージアム館長就任

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