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養老先生の虫メガネ

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「かまくら春秋」
連載
vol.7

鎌倉の自然をテーマに、先生が日頃思っていること、見つけたことを自由気ままに書いていただくコーナーです。ぜひご覧ください。

連載第7回 「森をどうするのか」

いまの日本の「自然」には、あれこれ問題が多い。そのなかでも、スギやヒノキの人工林が面倒なことになっている。日本の森林は国土の七割弱、森林の四割が人工林、その人工林の八割が五十年未満である。この数字だけで、わかる人にはわかるはずだと思う。五十年に満たない材に、大きな価値はないからである。でも、それはいずれもっと太るはずである。木は勝手に生長するからである。

問題はそこではない。じつは人工林のスギやヒノキが、多くの場合「勝手に成長する」ようになっていない。そこが問題なのである。なぜか。手入れが悪いからである。それを間伐が足りないと、よくいう。......

続きは本誌をご覧ください。掲載号はこちら。


養老孟司先生 養老孟司先生プロフィール

ようろう・たけし
昭和12 年 鎌倉市に生まれる
昭和37 年 東京大学医学部卒業、1年のインターンを経て、解剖学教室に入る
昭和42 年 医学博士号取得
昭和56 年 東京大学医学部教授に就任(平成7年退官)
平成8年 北里大学教授に就任
平成10 年 東京大学名誉教授
平成15 年 北里大学を退職

平成元年 『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞を受賞
平成15 年 『バカの壁』(新潮社)で毎日出版文化賞を受賞
平成18 年 京都国際マンガミュージアム館長就任

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