トップページ > 養老先生の虫メガネ > 虫は弱い

本に関する検索
その他の検索

湘南の名店ガイド かまくら春秋社の編集部が絶対の自信を持っておすすめする、湘南の名店ガイドです!

自費出版のご案内

永井路子、横山隆一、田村隆一、養老孟司、三木卓、辰巳芳子ら一流の著者の出版を手掛けてきたかまくら春秋社があなたの出版をお手伝いします。

くわしく

建長寺 親と子の土曜朗読会 Presented by NPO日本語の美しさを伝える会

鎌倉検定

Facebook

養老先生の虫メガネ

養老先生の虫メガネ

「かまくら春秋」
連載
vol.4

鎌倉の自然をテーマに、先生が日頃思っていること、見つけたことを自由気ままに書いていただくコーナーです。ぜひご覧ください。

連載第4回 「虫は弱い」

虫のことを考えていると、自分は幸せな時代を生きたんだなあと、しみじみ思うことがあります。なぜって、私が子どもだった頃は、鎌倉でも虫がとても多かったからです。

 ほとんどの人にとって、それは迷惑以外の何ものでもなかったはずです。戦後に日本にやってきたアメリカ人がまずやったことといえば、DDTを撒くことでしたからね。この殺虫剤は自然には分解されない分子構造をしていたので、後になって使用が禁止になりました。その害をはっきり指摘したのが、レイチェル・カーソンの『沈黙の春』です。鳥が歌わない春が来た、と。鳥の卵の殻がどんどん薄くなり、雛が育たなくなりました。DDTのせいです。虫の身体にDDTが入り、その虫を食べた鳥の身体に今度はDDTが蓄積されるのです。......

 

続きは本誌をご覧ください。掲載号はこちら。


養老孟司先生 養老孟司先生プロフィール

ようろう・たけし
昭和12 年 鎌倉市に生まれる
昭和37 年 東京大学医学部卒業、1年のインターンを経て、解剖学教室に入る
昭和42 年 医学博士号取得
昭和56 年 東京大学医学部教授に就任(平成7年退官)
平成8年 北里大学教授に就任
平成10 年 東京大学名誉教授
平成15 年 北里大学を退職

平成元年 『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞を受賞
平成15 年 『バカの壁』(新潮社)で毎日出版文化賞を受賞
平成18 年 京都国際マンガミュージアム館長就任

▲ページの先頭に戻る